3月 24日国立能楽堂で能「高砂」をやらせていただきます。
「高砂」は二十代の時に観世寿夫先生から
「高砂は能役者にとっての、すべての基本といえる曲だから、(声を出すこと・カマエ・ハコビ・曲の構成すべて)」
とおっしゃり、稽古して頂き、銕仙会の稽古能でもさせていただいた私にとっても大事な曲です。
只、脇能(神能)の最たるこの曲を実際の舞台にかけることはずっと控えていました。
しかし、今回、国立能楽堂よりの思わぬご依頼をいただき、喜んで引き受けさせて頂いた次第です。
生きとし生けるものが持つエネルギーが自分から発せられるよう、檜垣とはまるで異なるこの曲を、今稽古しています。
国立能楽堂主宰のこの公演がこれからも継続して行ってもらう為にも一人でも多くの方に御宣伝を頂きたく存じます。よろしくお願い申し上げます。
私の今年初めての舞台がこのおめでたい「高砂」という曲であることは、まったく有難く嬉しいことだと思っています。